金融機関の仕事とは…

【銀行の仕事】

銀行の本業は融資です。

あなたが起業をする時や家を買う時、銀行に融資をお願いする機会があると思います。

銀行は安い金利でお金を調達し、そこに銀行の利益をのせてあなたにお金を貸しているのです。

このことを金利のさやを取ることから利ざやビジネスといいます。

しかし、現在の金利水準は異次元の低金利です。融資だけで稼ぐのは非常に厳しい状況です。

その為、銀行も投資信託を販売したり保険を販売したりと、手数料を稼ぐビジネスモデルにシフトしています。

日本はバブル崩壊後、長らく経済が低迷し、現在でもほぼゼロ成長が続いています。

言い換えれば、日本はここ20年以上、金利がほとんど付かない状況が続いています。

これでは、融資が本業の銀行は稼げません。

そこで、1998年から投資信託販売が銀行でも解禁されました。

そして、銀行での保険販売も2001年から段階的に開始され、2007年にすべての保険商品が銀行で買えるようになりました。保険窓販の全面解禁です。

本業の融資で稼げない収益の不足分を、投資信託と保険販売で稼ぐというのが現在の銀行のビジネスモデルです。

 

【証券会社の仕事】

証券会社の本業は、株式や投資信託の売買です。

資産運用をしようと思った時に検討するのが株式投資や投資信託、ETFによる分散投資です。

証券会社は、あなたの注文を執行し、売買手数料で儲けています。

他にも、起業家が上場を検討する時も証券会社に相談します。

起業家が株式を上場することで資金調達をしたい時、証券会社が事業を評価し、上場価格を決めます。

これがIPOとよばれる新規公開株です。

近年、IoTが普及し、金融業界でもインターネット証券が活躍の場を広げています。

対面営業の証券会社に比べ、圧倒的に手数料率が安いインターネット証券の登場により、

証券会社も手数料収入が稼げなくなってきています。

「投資信託は手数料が高い!」などと言われますが、そんなことはありません。

投資信託の手数料は完全公開されていて、目に見える手数料だから高いと思うだけです。

本当に高い手数料は、目に見えない手数料です!

例えば、仕組債や仕組預金とよばれるデリバティブ商品や満期までの年限が長い外国債券、永久劣後債など、目に見えない手数料で稼いでいます。

証券会社は、様々な金融商品を顧客に売買して手数料収入を稼ぐビジネスモデルです。



【保険会社の仕事】

保険会社の本業は、生命保険や損害保険などの保険契約を顧客と結ぶことです。

保険とは、万が一が起こった時に、自分では用意できない保障を、お互い少しずつ保険料を負担することで支えあって生きていきましょうという相互補助の精神で成り立っています。

しかし、日本人は世界で一番保険料を支払っているというほど、保険が大好きな国民性を持っています。

日本において生命保険が誕生したのは1881年です。

福沢諭吉氏がヨーロッパの保険制度を著書で紹介したのがきっかけです。

その後、1945年の終戦後に、生保レディーとして未亡人を大量雇用して保険を大量販売したことが、日本人の保険加入率が世界でトップになった原因です。

保険会社の収入は、保険契約を結ぶことによって得られる手数料です。

問題なのは、投資信託などと違って、保険の手数料が非公表だということです。

銀行・証券・保険の手数料で圧倒的に高いのが、保険の手数料です!

目に見えない手数料の典型例ですね。最近では、一部のネット生保が手数料率を公開していますが、驚くべき高い手数料を支払っているということに、保険大好きな日本人はまだ気が付いていないのです。

 

【プライベートバンクの仕事】

プライベートバンクの本業は、富裕層の資産を適切に管理しつつ、金融商品を販売して手数料を稼ぐことです。

日本では、プライベートバンクは馴染みがないかもしれませんが、プライベートバンク発祥はスイスです。

何世代にわたって、一族の資産を守るために、海外の富裕層が自分たちの資産を守るために、プライベートバンクにお金を預けたことが始まりです。

一般的には、口座開設するだけで数億円の入金が必要になるので、プライベートバンクに口座を持てるのは、経営者やドクターなど、一部の富裕層のみです。

プライベートバンクは、銀行・証券・保険のすべての商品が買える総合商社的な存在です。

商品の種類は豊富ですが、他の金融機関と同様、金融商品を売買してもらわないと手数料が稼げないビジネスモデルです。

 

 

全ての金融機関のビジネスモデルは、商品を販売して手数料を稼ぐコミッションビジネスだということです。

手数料は、あなたのお金から支払われているということを忘れずに、各金融機関とお付き合いされることをお薦めします。